乳がん手術後の定期検診
乳がんの手術後は、定期的な検診による経過観察が必要です。乳がんのがん細胞には比較的ゆっくり増殖する種類のものがありますので、他のがんよりも長く定期検診を受けておくと安心できます。 検診のスケジュールは、術後5年間が3~6か月ごと、それ以降は半年~1年ごとです。手術後10年以降も、ゆっくりと再発する乳がんや、新たに発生する乳がんを見逃さないために、定期的な検診を継続して受けることをお勧めします。
再発の場合も早期発見が重要
乳がんは再発に関する研究も進んでおり、それぞれのケースに合わせたさまざまな治療法の選択肢があります。比較的ゆっくり増殖するため、早期発見は再発の場合も重要です。定期検診を必ず受け、セルフチェックも毎月1回、しっかり行ってください。
手術後の自己検診
セルフチェックは手術後にも重要です。片方の乳房が乳がんになった場合、対側乳房は乳がんができやすいとされています。毎月1回、手術をした部分、温存した乳房、手術をしていない対側乳房、両方のわきをしっかりチェックしましょう。 なお、セルフチェックで気になる部分を見つけたら、できるだけ早く受診してください。
セルフチェックについて
手術を受けた側の乳房のチェック
へこみ、引きつれ、ふくらみ、発赤といった見た目の変化がないか観察し、しこりの有無を確かめます。温存手術を受けた場合は、乳房の残した部分にしこりがないか確認し、乳頭を軽くつまんで異常分泌の有無も調べます。
対側乳房
手術を受けていない側の乳房は、しこりや乳頭からの異常分泌の有無を調べ、その上で皮膚のへこみや引きつれ、ふくらみ、ただれがないかを確認します。