乳がんのセルフチェック(自己検診・自己診断)
女性の身体は排卵・生理の影響を受けて周期的に変化します。乳房の張りも変化しますので観察の際の際の印象が大きく変わります。微妙な変化を発見するためには決まった時期にセルフチェックを行うことが重要です。最も適しているのは月経後4~7日後とされています。生理周期と合わせて、毎月同じタイミングで行ってください。閉経している場合には、毎月、決まった日にセルフチェックを行うことが重要です。
セルフチェックのやり方
見た目の変化を確認するのも重要です。セルフチェックは、上半身裸になって行います。最初は鏡の前で、その後は仰向けに寝てチェックします。見る・軽く触れる・軽くつまむことで、しこりの有無や変化を観察します。
1鏡の前でチェック
上半身裸になって鏡の前に立ち、最初は胸の形や色、左右差などを確かめます。次に、皮膚や乳頭などを細かく観察します。その後、手を上げた状態で観察し、下げてからもう1度確認します。皮膚のくぼみ、引きつれ、湿疹、ただれ、色の変化、乳首の陥没や変形などがないかをしっかり確認してください。
2分泌液のチェック
乳首を軽くつまんで、左右両方の乳首から、透明・黄色・血液混じりの分泌液が出てこないかを調べます。しこりがない場合も分泌液が出ている場合には早急な乳腺外来の受診が必要です。
3わきの下のチェック
わきにはリンパ節があって、進行した乳がんが最初に転移しやすい場所です。わきの下に揃えた指先をそっと入れるようにしてしこりの有無を確かめてください。
4仰向けに寝てチェック
仰向けに寝て、揃えた指先で丁寧に触れてしこりの有無をチェックします。右乳房は左手で、左乳房は右手で調べ、使わない腕を頭上に伸ばして外側までしっかり確認してください。背中に重ねたタオルなどを置いて胸を張るようにすると小さなしこりも発見しやすくなります。確認し忘れが無いように、ブロックに分けて順番に行うようにしましょう。