胸のしこり

このような方はご注意下さい

  • 急に胸にしこりができた
  • 胸にあったしこりが大きくなった
  • 乳頭から血液のような分泌液がでる
  • 胸が赤く腫れている

上記のような症状がみられる際は、マンモグラフィーや乳腺エコー検査を受けられる設備機能が整った医療機関で診察・検査を受けて頂くことを推奨します。お気軽にご相談ください。

乳腺の検査方法

しこりを触れる場合、癌か癌でないかは触診だけでは分かりませんので、マンモグラフィーや乳腺エコー検査が必要です。

マンモグラフィーについて

マンモグラフィーとは、乳房をX線撮影する検査です。病変をしっかり把握するために異なる2つの方面から乳房を板で圧迫し薄く伸ばして撮影をします。

乳房を薄く伸ばすことで乳腺をより鮮明に観察できるようになるだけでなく、放射線の被爆量を減らすことができます。エコー検査ではみえにくい細かい石灰化の描出に優れていて一部の乳がんは石灰化が発見のきっかけになることもあります。

乳腺エコー検査について

乳腺エコー検査は乳房に超音波を当て乳房内部を断面のように描出できる検査で、乳房内のしこりの大きさや正常などを調べていきます。

検査の際は上半身の衣服は脱いで頂きますが、当院では女性医師と女性技師が行いますので、ご安心ください。

胸のしこりの原因

胸のしこりは、乳がんの他に、乳腺症、乳腺炎、線維腺腫、葉状腫瘍、乳腺嚢胞などの様々な病気でみられます。

乳腺症

女性ホルモンの影響によって起こる乳腺組織の変化のことで、30~40代に多くみられます。境界があいまいなことが多く、ゴリゴリした感触です。また、生理前に痛みや張りを感じることもあります。

乳腺炎

授乳期に発生しやすい疾患です。乳汁が詰まったり、授乳中に乳頭が傷付いたりすることで細菌に感染し、乳腺が炎症を起こしている状態です。炎症が起きている部分は硬く触れ、乳房の腫れ、痛み、赤み、熱感などを伴います。

乳腺線維腺腫

乳腺の良性疾患では最も発症頻度が高く、10~30代に発症が多い傾向があります。しこりの大きさは1cm未満から数cmまで幅広く、触れるとコリコリとしていて動きます。ほとんどの場合は経過観察で問題ありません。

葉状腫瘍

乳腺の腫瘍では比較的まれな疾患です。線維腺腫と違い急激に大きくなることがあり、画像検査、組織検査を行い診断を確定します。多くのものは良性ですが、悪性の葉状腫瘍は再発を繰り返すこともあり切除が必要です。

乳腺嚢胞

内部に液体がたまった袋のような構造をのう胞といいます。小さいものでは触れられないこともありますが、緊満するとやや硬くなり触れるようになります。また、のう胞内に感染して痛みや腫れ、熱感などを生じることもあります。

乳管内乳頭腫

乳管内に発生する良性腫瘍で、30代後半から50代に多く見られます。乳輪近くにしこりができ、乳頭から赤や茶色の血液が混じった分泌物が出ることがありますが、乳がんでも同様の症状を認めることがありますので、詳しい検査が必要です。

お問い合わせ

当院では女性医師と女性技師による診察・検査を行っております。胸のしこりは触診だけでは良性腫瘍か悪性腫瘍かまでは判断することはできません。マンモグラフィーや乳腺エコー検査を受けられる医療機関の受診をお勧めします。また、しこりには様々な種類があり、幅広い年齢層にみられます。中には20代で乳がんが発見されることもあります。しこりや分泌物に気が付いた時は自分は大丈夫と慢心せず、些細なことでも構いませんのでお気軽にご相談ください。

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