以下の項目に該当する方はご相談ください!
- 健康診断の結果を特に意識したことがない(覚えていない)
- 健康診断を毎年受けていない
- 健康診断で異常ありと指摘されたが2次検査を受けたことがない
- 健康診断を毎年受診していない
上記のような項目に該当される方は要注意です!
糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病の多くは発症初期段階での自覚症状を感じにくい特徴があります。健康診断で異常ありと指摘されていても、その後の2次検査を受診していないと知らぬ間に病状が進行し、気が付いた頃には「がん」や「心筋梗塞」「脳梗塞」といった重大な病気を発症させてしまうことがあります。
日本人の死因で一番多いのが「悪性新生物(腫瘍)」ですが、悪性新生物に続いて多い病気が「高血圧を除く心疾患」です。この悪性新生物と心疾患は早期発見・早期治療介入ができれば、死亡率を下げることができます。悪性新生物や心疾患の早期発見の鍵となるのが、健康診断になります。そのため健康診断は毎年欠かさずに受けるようにしてください。そして、健康診断を受診して異常ありと指摘された方はお早めに内科クリニックまでご相談ください。
健康診断で指摘注意すべき数値について
健康診断では採血検査から心電図検査など幅広い検査を行っていきます。特に採血検査では対象となる検査項目が多くありますので、「採血検査で異常あり」と指摘を受けても自身がなんの異常があるのか分からない方もいらっしゃるかと思います。
当院では健康診断で異常があると指摘された方に対して、可能な限り早く、精密な検査や治療を提供する体制を整備しています。健康診断で異常ありと指摘された方は2次検査でお気軽にご相談ください。
HbA1c、血糖値
健康診断で「血糖値」や「HbA1c」に異常があると指摘された方は糖尿病の可能性があります。糖尿病には1型糖尿病・2型糖尿病の2種類ありますが、2型糖尿病である方が大半です。2型糖尿病の発症原因として運動不足や食事習慣の乱れなどがあげられます。
健康診断でご自身の血糖値やHbA1c値に異常があると早めに気付くことが出来れば、食事習慣や運動習慣を改善するだけで数値が下がっていくこともありますのでお早めにご相談してください。
血圧
血圧が 140 / 90 mmHg よりも高い場合は高血圧の可能性があります。血圧が高い状態が続くと血管や心臓に負担が掛かってきます。血圧が高い状態が続いていたとしても特に自覚症状を感じることはありません。自身が気が付かないうちに全身の血管が徐々に硬くなっていき、脳卒中や心筋梗塞といった重大な病気を引き起こすリスクが高まります。
また、血圧が高い状態が続いていると心臓への負担がかかり、心不全、不整脈などの心臓病や腎臓系の病気の発症リスクが高まってしまいます。健康診断でご自身の血圧が高いと早めに気付くことが出来れば、食事習慣や運動習慣を改善するだけで血圧が下がっていくこともありますのでお早めにご相談してください。
コレステロール、中性脂肪、LDL・HDL
中性脂肪やコレステロール、LDL、HDLなど値で異常を指摘された方は脂質異常症の可能性があります。一般的にはLDL値は 140 mg/dl 未満、HDL値は 40 mg/dl 以上、中性脂肪値は 150 mg/dl 未満が正常値です。
中性脂肪やコレステロール、HDL、LDL値に異常があったとしても特には自覚症状を感じることはありません。自身が気が付かないうちに全身の血管が徐々に硬くなっていき、心筋梗塞や脳梗塞などの病気を引き起こす可能性もあります。健康診断でご自身のコレステロール・中性脂肪・HDL・LDL値に異常があると早めに分かれば、運動習慣や食事習慣を改善するだけで状態で改善することもありますのでお早めにご相談してください。
尿酸
尿酸はビールやいくらなどに含まれているプリン体という物質が肝臓で分解される過程で生成されます。血液中の尿酸値が高い状態が続いても特に自覚症状を感じることはありませんが、尿酸が末梢組織で結晶化してしまうと痛みを感じることがあります。
皆さんがよく耳にする痛風発作とは、尿酸が足を流れている血管内で溜まり結晶化することが原因となります。。健康診断でご自身の尿酸値が高いと早めに分かれば、運動習慣や食事習慣を改善するだけで尿酸値が下がっていくこともありますのでお早めにご相談してください。
クレアチニン、尿素窒素、eGFR
クレアチニンや尿素窒素の数値が高いと指摘された場合は腎臓の機能が低下していると可能性があります。また腎臓の機能では、eGFR(推算糸球体ろ過量)という指標も診察時に重要になってきます。
クレアチニン、尿素窒素、eGFR値に異常があったとしても特には自覚症状を感じることはありません。自身が気が付かないうちに腎臓の機能が悪化していく場合があります。健康診断でご自身のクレアチニン、尿素窒素、eGFR値に異常があると早めに分かれば、運動習慣や食事習慣を改善するだけで状態で改善することもありますのでお早めにご相談してください。
尿蛋白、尿潜血
通常であればたんぱく質は尿として体外に排出されることはありません。ただ、腎臓機能が悪化している場合は尿中にたんぱく質が漏れ出すことがあります。
尿中に蛋白質や血が混じっていると腎臓で異常が生じている可能性が高いです。治療をせずに放置していると腎臓機能が余計に悪化し、場合によっては透析治療が適応となることもあります。健康診断などで尿蛋白、尿潜血で異常を指摘された方はお早めにご相談してください。
AST、ALT、γGTP
ASTやALT、γGTPの値で異常があると肝臓機能が低下している可能性があります。肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれる臓器で、病状が進行していかないと自覚症状を感じないことがあります。
健康診断でご自身のASTやALT、γGTP値に異常があると早めに分かれば、運動習慣や食事習慣を改善するだけで状態で改善することもありますのでお早めにご相談してください。
貧血
貧血が生じる原因としては鉄分が不足していることが多いです。何らかの原因によって体内で出血していると血液量が少なることで貧血と指摘されてしまいます。
体内で出血が生じる原因としては胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がん、大腸がん、子宮筋腫、血液のがん(白血病)などの病気が原因となります。いずれの場合でも早期治療介入ができた方がいいため、健康診断で貧血の項目で指摘をされた方はお早めにご相談してください。
アミラーゼ、リパーゼ
アミラーゼやリパーゼは消化酵素の一種ですい臓から十二指腸へ分泌され、でんぷん(糖分)や脂肪などの分解に関わっています。
すい臓は人の体の中に位置しているため、レントゲン検査を行っても他の臓器と重なることもあり観察が非常に難しい臓器です。また、すい臓も特に自覚症状を感じることなく病状が進行していく臓器であるため、自覚症状を感じた頃には膵炎やすい臓がんなどの病気へと進行していることもあります。。健康診断でアミラーゼやリパーゼの値で異常があると指摘された方はお早めにご相談してください。
心電図
心電図検査は心臓から送られる電気信号を波形で記録したもので、不整脈などの心臓の病気の検査目的で実施されています。特に心筋梗塞や狭心症が発症している場合は特徴的な波形が観察されます。健康診断で心電図に異常があると指摘された方はお早めにご相談してください。