こんな症状はありませんか?
以下のような症状に少しでも心当たりはありませんか?
- 食べ物を食べる時に胸に違和感がある
- 知らない間に体重が減っている
- 熱いものを食べる時に喉がしみる
- 風邪ではないのに声がかすれる
- 胸の奥や背中に痛みを感じる
食道がんは初期症状を感じにくい特徴があります。はじめは、症状がほとんどありませんが、進行すると喉や胸の違和感や体重減少などの症状がみられます。上記の項目内で少しでも心当たりのある方はすぐに当院までご相談下さい。
食道がんとは
食道がんとは、喉と胃を繋ぐ食道の粘膜に発生する悪性腫瘍のことを言います。初めのうちは食道の粘膜の表面に発症しますが、食道は他の臓器に比べ粘膜が薄いため、胃がんや大腸がんよりも早期にリンパ節を介して肺、肝臓などの他の臓器へ転移してしまう可能性が高いと言われています。
食道がんは早期発見が重要となる病気ですので、喉や胸のあたりに少しでも気になる症状がございましたら当院までご相談下さい。
食道がんの原因
食道がんの主な原因は「喫煙」と「飲酒」の2つであえると考えられています。
①飲酒
飲酒は体内にアセトアルデヒドという物質を生成します。アセトアルデヒドは発がん性のある物質であり、アセトアルデヒドを分解する酵素が弱い人は食道がんを発症する可能性が高くなります。アルコールは適度な量に、飲みすぎには注意しましょう。
②喫煙
タバコの煙は発がん性物質を多く含んでいると言われています。これらの発がん性のある物質を含むタバコの煙が食道を刺激し傷つけることで食道がんが発症する恐れがあります。飲酒に加えて喫煙している方は、さらに食道がんの危険性が高まることになるので注意が必要です。
③逆流性食道炎
逆流性食道炎とは、胃液が逆流して食道で炎症を起こし、胸焼け(胸やけ)や呑酸などを引き起こす病気です。逆流性食道炎を治療せずに放置していると、炎症によってできた粘膜の傷(びらん・潰瘍)が治りにくい状態となってしまうため、結果として食道腺がんを招くこともあります。
食道がんの検査方法
胃カメラ検査
胃カメラ検査とは、口や鼻からカメラを挿入し、食道や胃、十二指腸の内部に異変がないかを調べる検査で、食道がん・胃がんの早期発見に非常に有効な検査です。
胃カメラ検査では、食道から胃・十二指腸まで直接スコープを挿入し撮影するため、病変のわずかな色の違いや小さい凹凸の変化も見落とすことなく観察ができます。また、検査中に病変部を見つけた際には、その場で組織採取(生検)を行うことも出来ますので、確定診断も可能となります。さらに、初期の食道がんであれば、検査の際に内視鏡的切除で根治することもできます。
当院の胃カメラ検査について
胃カメラ検査は、「痛い」、「苦しい」などのネガティブなイメージを持っていらっしゃる方も多いかと思いますが、当院では、胃カメラ検査を受けられる皆様が快適に受けて頂けるように鎮静剤を使った痛みの少ない「やさしい胃カメラ検査」を実施しております。従来の胃カメラ検査に抵抗がある方も、安心して検査を受けていただけます。
気になるかたは当院まで
食道がんは早期発見・早期治療が非常に重要な病気です。食べ物が食べづらい、食べ物が飲み込みにくいなど、喉に少しでも違和感を感じられましたらけして放置せず、すぐに当院までご相談下さい。当院には女性医師も在籍しておりますので、男性医師に診察や検査を依頼することに躊躇されている方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談下さいませ。
文責:金沢消化器内科・内視鏡クリニック 野々市中央院
院長 中村文保