こんな症状はありませんか?
以下のような症状に少しでも心当たりはありませんか?
- 血便がでることがある
- 慢性的にお腹が痛い(下腹部痛)
- 下痢と便秘をくり返す
- お腹の異常を慢性的に続いている
- 便が細くなった気がする
- 気づかないうちに体重が減っていた
- 吐き気・嘔吐の症状がある
- 貧血の症状がある
上記の症状がある方は大腸がんの恐れがあります。大腸がんは男女ともに発症率の高いがんで、日本人にとって身近ながんの1つです。「自分は大丈夫」と過信せずに、些細な症状でも放置せずにすぐに当院までご相談下さい。
大腸がんとは
大腸がんは、大腸粘膜に発生する悪性腫瘍のことを言います。良性のポリープががん化して発生するものと、大腸の粘膜細胞から直接発生するものがあります。粘膜に発生した大腸がんは進行すると大腸壁の奥まで入り込み、リンパ節を介して肝臓、肺などの他の臓器に転移してしまう可能性が高くなります。
一言に大腸といっても、盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸S状部、直腸、肛門管の8つに区分されます。日本人の場合、S状結腸や直腸に大腸がんが発生しやすいと言われています。また近年では、高齢化や食生活の変化により、大腸がんの患者数は年々増加しています。身近な病気として捉えて頂き、定期的に大腸の検査を行うことが大切です。
大腸がんの原因
大腸がんの原因としては、生活習慣や食生活が大きく影響していると考えられています。
近年では、日本人の食生活が西洋化して加工肉や高脂質の食事が増えたこともあり、大腸がんの発症リスクが高まっています。また、過度な飲酒や喫煙も大腸がんの発症リスクを高めてしまいます。このような生活習慣に当てはまる方はご自身の普段の生活をしっかりと見直して頂き、大腸がんが発症するリスクを下げることを心掛けて頂きたく思います。
大腸がんの原因として遺伝も関係すると考えられています。家族・身内に大腸がんに患った人がいる場合はご自身も大腸がんに患わる可能性は高いので、ご自身が大腸がんになりやすい体質であることをしっかりと認知し、がん検診などで定期的に大腸の検査をすることが大切です。
大腸がんの検査方法
大腸カメラ検査
大腸カメラ検査とは、先端にカメラを装着したスコープを肛門から挿入し、盲腸から肛門までの大腸の粘膜を観察することができる検査で、大腸がんの早期発見・早期治療に有効な検査です。大腸カメラ検査中に病変が見つかった際は、その組織を採取して調べたり、その場でポリープや早期がんを切除したりすることもできます。
大腸がんは大腸カメラ検査で早期発見をすることで、罹患率・死亡率を減少させることができる病気です。適切な時期に大腸カメラ検査を受けて頂くことが非常に重要です。
当院の大腸カメラ検査について
大腸カメラ検査は肛門からスコープを入れることから「痛そう」「辛そう」といったネガティブなイメージを持たれている方も多いかもしれません。当院では検査を受けられる皆様が安心して快適に受けて頂くために、鎮静剤を使用して眠った状態で大腸カメラ検査を受けて頂くことができます。
また、女性の方は特に羞恥心から大腸カメラ検査に対して抵抗感を持たれている方もいらっしゃると思います。当院では女性医師も大腸カメラ検査を行っておりますので、女性の方も安心して検査を受けて頂けます。当院にお越し頂く全ての方がご安心して大腸カメラ検査を受けられるような環境を整えておりますので、安心してご来院下さい。
気になるかたは当院まで
大腸がんは初期症状が感じにくい特徴があり、気が付かないうちに進行していく病気です。大腸がんの早期発見と適切な治療を受けて頂くためにも、お腹が痛い、血便がでた、便が急に長細くなった、便通異常を感じるなどの症状がみられましたら当院へご来院下さい。
文責:金沢消化器内科・内視鏡クリニック 野々市中央院
院長 中村文保